大学が利益を求めるとき

大学が、単に研究だけをしてればいいわけではなく、稼げることが求められている。もちろん、厳しい財政難のなか、補助金だけを貰って何の成果もだせないでは、まずいことは当然です。

 ここでよく比較されるのは、アメリカの大学です。しかし、アメリカと日本とは考え方や法制度が全く異なります。

 そもそも、国立大学はないはずです(州立とかウエストポイントとかは別です)。寄付が節税になったり、ベンチャーが当たり前の国です。産学協同、軍学協同が当たり前の国です。

 日本はこの点でまだまだ不慣れであり、また、世論も学問は儲けるためではない、と抵抗する場合が多いと思います。

 象牙の塔に閉じこもるのは困りますが、環境や制度を変えずして、儲けろ、儲けろというのも問題です。大学にしかできない基礎研究というものが、ぃま、おろそかになっているからです。

 数年後、おとなりの国々がノーベル賞を取り出しときに、大騒ぎする必要のないことを。