2024-01-01から1年間の記事一覧

発明を規定することの限界と弊害

先使用権がXで話題になっています。要は、先使用権を得るには発明の技術思想を有していたか?ということで、実施だけでは不十分というものです。 ピタバスタチン事件が影響しています。 この問題は、今問題となっている除くクレームとも関係してきます。自分…

人の二倍働き、三倍努力する。

脳外科医の福島孝徳先生が亡くなられました。 謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。 神の手とも、ラストサムライとも呼ばれた方です。 東大を出られ、アメリカに渡り名門デューク大学に移りました。 今の時代、ワークワイフバランスとかが叫ばれ、努力と…

特許制度の限界;インベンションでイノベーションを保護できるか?

現代のコトづくり社会では、イノベーションが必要とされる。モノの価値が重視されたモノづくり社会では、モノを保護する手段として特許制度があった。しかし、コトを保護する手段は正式な制度としてはなく、特許をこねくり回して保護を図っているのが実情で…

PBPで、除くクレームを使ったら?

PBPは、モノ同一説ということで、製法には依らないと解釈されています。非実際的事情など、実験ができない審査官には証明しようがなく、不明確になることはないでしょう。 そして、多くの場合、製法に依らない広いクレームがほしいというより、モノのクレー…

除くクレーム;除くことの思想はなかったはず

今の特許庁の実務では、先願の必須成分であって、本件では任意成分に該当するものは、除いてしまえば、阻害要因になるのは理屈としては否定しようがない。 しかし、本件でも、任意成分を、許容してるのであって、特定の成分を除く思想がないかぎり、任意成分…

初めて書籍を出版した。

久しぶりの投稿です。 実は、この間、転勤があったりして大阪に引っ越したりで、ばたばたしていてました。それ以上に、博士論文を書籍かするという話があり、それへの対応でブログを書く気になれなかったというのが本音です。特に、出版助成金の採択結果が遅…