2022-01-01から1年間の記事一覧

米国101条改正案

米国101条改正案が提出されています。発明の適格性という問題に関係します。ビジネスモデル特許、診断方法など、日本でいう自然法則を利用しているかどうか?という問題とほぼ同じです。 この条文には、newが要件とされ、102条もnewを規定しているので、101…

サポート用件違反における発明者の寄与について

サポート用件違反は、公開の代償を受ける価値はないのか?という問題です。 というのも、拒絶や無効になった範囲は、追試等で容易?に実施できるのであり、後続者にはある意味非常に有利なのです。もちろん、効果もあるか?不明で、実施可能用件もあやうい広…

クレームの表現。構成用件か?説明か?

クレーム表現で、機能的表現なのか?単なる説明なのか?不明確な場合があります。 aとbを含み、***という機能を有する組成物という発明です。 ①aとbを含む組成物の内、特定の場合だけ***という機能がある場合は、この部分は限定用件になります。例えば…

発明の定義と用途発明

日本の特許法では、発明は技術的思想の創作と定義されています。発明が具体的なモノでないことは、各国特許法は共通の理解として持っているものの、ここまで発明を定義しているのは、日本とその影響を受けた韓国、台湾の特許法くらいでしょう。 発明を技術思…

古本

ここ最近、古本を買ったりしています。 少し、いろんなことにセーブし始めたせいです。 いま、いろいろとあさっているのは、講談社学術文庫です。絶版になった本を探し始めたのがきっかけです。なかなか見つからなかった〔韓非〕という本を見つけたときは、…

正直疲れた。坂の上には、雲ではなく、下り坂しかなかった。

モチベーションを上げ、自己啓発、キャリアアップといろいろとやってきた。 社会人大学院に三回も通い、博士号までとった。 弁理士試験にも合格した。 アメリカ駐在も経験し、経験した。 でも、上には上がいる。 そして、自分は年を重ねる。 むなしい。 きり…

生活の見直し

いろいろと将来のことを考えると、不安なことばかりです。 でも、悩んでいるだけでは解決しないので、まずは、クレジットカードを見直しました。 これまでANAカードのワイドで登録してきたのですが、飛行機に乗らなくなったのと、年会費がばかにならないので…

何か疲れたとき

大きな目標があるとき、気力があるときはともかく、最近は落ち着かない日が多いです。 歳の影響もあるかと思います。自分は、ある意味、一点集中型で、いくつも同時にやると、どうしても、上手く行きません。そして、モチベーションを高め、テンションをハイ…

成功体験からの脱却

自分にとって一つの分岐点は、弁理士試験に一発で合格したことです。 当時、和歌山に住んでいて、会社の仕事も面白くなく、適性の限界を感じていました。転職を視野に本格的に勉強を始め、一年間の勉強でパスしました。もちろん、前々から、少しずつはしてい…

まさに選択と集中

何かをやろうという志が高いときは、欲張って、つい、いろんなことに手を出してやりはじめます。しかも、最初は結構簡単なので、いけると考えてしまうのです。 しかし、難易度は上がってくるし、忙しくなったりして、にっちもさっちもいかなくなります。かと…

財務、会計のスキル

いわゆる、金系というやつです。 これほど重要で、また、難しいものはありません。 経営大学院のときも、これだけは苦手でした。そこで、現在、簿記を勉強しています。 二級までは取りたいと考えています。 複式簿記のおおよその考えは理解できるのですが、…

弁理士は中途半端な資格

弁理士が法律に関与できる、というか、agentではなく、attorneyである所以は、審決取り消し訴訟の代理人になることが認められているからです。 しかし、侵害訴訟の代理はできないので、本当は、アメリカのagentと大差ないのです。付記登録しても単独代理は原…

中級のアタマと中級の実力

多くの人は、だいだいにおいて、表題のとおりかと思います。もちろん、自分はもつと上だとか、人よりできるとかは、あると思います。 しかし、残念ながら、スーパー東大生のような能力は我々には無いのです。 なので、どうしても、無駄は避けられないし、得…

中級の人の勉強方法

世の中に出ている勉強本は、東大在学中に司法試験に受かったとか人など特殊な才能を持った人のスキルです。 スペックやOSが違い過ぎるため、また、比較的恵まれた環境にいるため、そのまま参考にできません。というか、真似できません。 そこで、それら方法…

効率化だけを目指さない。

無駄な時間を減らせ すき間時間を有効活用しろ それはその通りなのですが、この考え方もマイナスに働くことも多いことは、覚えておくべきでしょう。 それは、余裕がなくなる、何もしない時間がないと、つまり、ゴムをテンションかけたままにすると、そのうち…

博士後期課程のオープンキャンパス

日曜日、大学に頼まれて、オープンキャンパスに参加しました。 なかなか、ああいう場で、質問するのは勇気がいるとおもいます。ただ、質問してきた人の考えは、博士後期課程に入学する上では、致命的な間違いと思いました。 研究計画書に関する質問なのです…

弁理士試験に受かるコツ

この試験に受かるには、というか、受からない原因は、何故、弁理士という資格が必要なのか?ということにつきます。 受かるタイプ:今の仕事、部署に不満があって、どうしても、現状を打破しなくてはという、切迫感を持っている人。あるいは、資格を取って先…

頭のスペックの違いと割り切り

世の中にはホントに頭のスペックが桁違いにとびぬけている人がいます。 これは、東大の学生にも、二種類、三種類いるということでであり、苦労して東大に入学した人、次は、いわゆるできる人で難関の高校から入学した世間が抱いている東大生の人、そして、理…

社会人大学院と教養ブーム

日本人は、空気に弱いというか、流れるので、この二つを極めることが、ステイタスですね。 この二つは実質同じことで、教養を持っているという、勉強をしたという証拠が社会人大学院に通うということです。 これを象徴しているのが、東大王とかのクイズ番組…

小室直樹について

高校のとき、ソビエト帝国の崩壊、という本を買った時が小室先生の名を知るきっかけでした。 ソビエト帝国の崩壊―瀕死のクマが世界であがく (1980年) (カッパ・ビジネス) Amazon 当時はレーガン、中曽根の時代で冷戦下であり、自分は左には染まらなかったの…

何をやり、何を諦めるか

経営学でも、何でも選択と集中ということが言われます。 理屈ではわかるのですが、なかなかこれを実行するのは難しいです。 もちろん、大きな目標があり、それに集中しているときはいいのです。試験勉強とか、学位をとるとかであれば、それだけに集中してい…

糸川英夫について

自分が追いかけてきた人に、糸川英夫 博士がいます。日本のロケットの父として有名な方です。 頭が飛び切りよく、独創力のある方です。自分も航空宇宙の方に進みたかったのですが、途中でいろいろと迷いがあり、また、進んだとしても、実験等には向いていな…

東大EMPと京大ELP

MBAをより進化させた学びの場として、東大EMPと京大ELPがあります。半年で500万強の授業料の価値があるかは、わかりません。 しかし、両校とも、先の最高の教授陣を揃えているのは間違いなく、このような最高の学問に触れたいです。 自分は、なれても、どう…

速読のやり方

流派がいろいろあり、好みや適性もあるので、これは参考として、自分のやり方を紹介します。 1.細かい数字、年代等は全部無視する。 2.小説なども、細かい描写や説明は無視する。 3.キーワードをピックアップしながら、言葉をつないていく。 4.三行くらい視…

社会人大学院の講義の意味

講義などは正直、ペースメーカー程度です。教えてもらう、という態度では身につきません。ただ、本当に知らない分野では、講義は有用なのでしょう。 経営大学院では、議論をすることがポイントで、フレームワークなどは知っていて当たりまえという考えです。…

速読に適している本

新書なんか、正直にいうと、立ち読みで十分なんです。ただ、ゆっくり読みたいので買っていますが。 先日、丸善で小室直樹の評伝をざっと立ち読みしました。ハードカバーで二冊はフトコロに響くので。 ふだの読書でも、細かい数学などは全部無視しているので…

中山先生の自伝を読んで

知的財産法学の大家、中山先生の自伝が発売されました。 ある知財法学者の軌跡 作者:中山 信弘 弘文堂 Amazon 中山先生といえば、特許法や著作権の教科書でお世話になっている、元東大教授にして現学士院会員でもあります。自分も、中山先生の弟子にあたるか…

速読術

たくさんの書籍を読まなければならない、読みたいというときに、だれでも思い浮かべるのが速読術です。自分もこの速読術には興味をもっおり、何冊かの本を読んだり、講習会にいつたりもしました。 速度の基本は、声をだして読まない、視野を広げて情報量を増…

大学が利益を求めるとき

大学が、単に研究だけをしてればいいわけではなく、稼げることが求められている。もちろん、厳しい財政難のなか、補助金だけを貰って何の成果もだせないでは、まずいことは当然です。 ここでよく比較されるのは、アメリカの大学です。しかし、アメリカと日本…

弁理士、という資格。

もうすぐ、弁理士短答試験ですね。一時は大量合格者により、すっかり価値が下落した感がありました。しかし、ここ数年は以前の難しさになっているようです。 だいたい、知財に対応できる人材を育成することを、弁理士の数を増やすこと、つまり、合格率をたか…