特許制度の限界;インベンションでイノベーションを保護できるか?

現代のコトづくり社会では、イノベーションが必要とされる。モノの価値が重視されたモノづくり社会では、モノを保護する手段として特許制度があった。しかし、コトを保護する手段は正式な制度としてはなく、特許をこねくり回して保護を図っているのが実情である。

発明、つまり、インベンションと、イノベーションとは似て非なるもので、元BCGの内田さんが、今、イノベーションが必要であり、発明だけでは不十分で、行動変容を起こすことが求められていると話ていた。本質を捉えていますね。

iPodなども、それまでマニアでしか使えなかったガジェットをiTunesと組み合わせ、女子高生でも使えるようにしたことが大きいと思う。もちろん、業界、歌手と交渉して、一曲ごとに購入できるようにしたこともあります。要は、新規なビジネスモデルを構築し、定着させたということです。

元々、モノを保護する手段として発展した特許制度に、このやうなコトを保護するには限界があるといく、無理があります。その無理は、結局、わけわけらない用途や機能を規定した用途発明とか、PCを組み込んだだけのビジネスモデル特許が多数生まれ原因となっている。