クレームの表現。構成用件か?説明か?

クレーム表現で、機能的表現なのか?単なる説明なのか?不明確な場合があります。

aとbを含み、***という機能を有する組成物という発明です。

①aとbを含む組成物の内、特定の場合だけ***という機能がある場合は、この部分は限定用件になります。例えば殺菌効果を有するとした場合、隠れた物質として殺菌剤が前提となります。

②aとbを含む組成はすべて殺菌効果があれば、単なる説明にすぎません。

③これを、aとbを含む殺菌用組成物、とすると、用途発明として特許が認められやすくなります。

①の場合、サポート用件が問題になるし、

②の場合でも、③のように書き換えると特許になってしまうのが日本の特許実務です。

用途発明のラベルを持ち出すまでもなく、単なるラベル違いに特許を認めることには反対です。

発明の定義と用途発明

日本の特許法では、発明は技術的思想の創作と定義されています。発明が具体的なモノでないことは、各国特許法は共通の理解として持っているものの、ここまで発明を定義しているのは、日本とその影響を受けた韓国、台湾の特許法くらいでしょう。

発明を技術思想で捉えることの考えは、ドイツのコーラー博士に由来するものと思われます。日本の特許法は大正10年改正法でドイツ特許法型になり、昭和34年改正法で発明の定義が条文に入りました。

ただ、戦後、日本はアメリカ法の影響を受け、この昭和の改正法で進歩性の概念を入れるなど、アメリカ型にかなりシフトしています。なので、日本の特許法はハイブリッド型です。具体的なモノを中心に考える英米法に、概念で考えるドイツ法が根本にあるために、いろいろと不具合がでてきます。その違いは、用途発明の考えに顕著に表れます。

だいたい、構成要件に分節して考えるというのは、発明を物のパーツの結合として捉える考えが前提です。それ故に、部品でない「用途」を構成要件としては見ないというのが、アメリカです(イギリスも医薬を除いては、全く同じです。アメリカと)。日本の場合は、この「用途」を構成要件とみなしているので、医薬以外にも、用途限定した物を発明として認めるという特異な法体系となっています。

もっとも、物自体を発明をするのではなく、技術思想を創作するのであって、そうなると、客観的には、同じ物でも、ことなる発明が乱立するという、今の日本の状況になるのです(機能性表示食品などがいい例です)。

ここで、客観的というのは、要は、分析機器で分析しあっときに、物を区別し得るか?という問題で、用途などは、ラベルがはってあるから違うのであって、中身は、全部一緒である、つまり、客観的には同じということになります。

こんな発明を認めていたら、お互いの特許権がぶつかり合うなど、非常に面倒なことが起こります。

古本

ここ最近、古本を買ったりしています。

少し、いろんなことにセーブし始めたせいです。

いま、いろいろとあさっているのは、講談社学術文庫です。絶版になった本を探し始めたのがきっかけです。なかなか見つからなかった〔韓非〕という本を見つけたときは、ホントにびっくりしました。

でも、その後ブックオフですぐ見つかったので、やはり、目的意義があると、潜在意識が強く働くのでしょう。

正直疲れた。坂の上には、雲ではなく、下り坂しかなかった。

モチベーションを上げ、自己啓発、キャリアアップといろいろとやってきた。

社会人大学院に三回も通い、博士号までとった。

弁理士試験にも合格した。

アメリカ駐在も経験し、経験した。

でも、上には上がいる。

そして、自分は年を重ねる。

むなしい。

きりがないし、精神的にも落ち着かない。

それでも、会社では平然を保っていなければいけない。

でも、折れそうになる。

全く新しい環境に移りたい。

 

生活の見直し

いろいろと将来のことを考えると、不安なことばかりです。

でも、悩んでいるだけでは解決しないので、まずは、クレジットカードを見直しました。

これまでANAカードのワイドで登録してきたのですが、飛行機に乗らなくなったのと、年会費がばかにならないので、普通カードにしました。いずれは、年会費無料のカードにしようと思っています。

変な見栄を張るのをやめました。

あと、最近はカフェもスタバはできるかぎり

避けるようにしています。高いから。

でも、スタバは空間を時間で買っているので、ケースバイケースで利用していきたいです。

 

何か疲れたとき

大きな目標があるとき、気力があるときはともかく、最近は落ち着かない日が多いです。

歳の影響もあるかと思います。自分は、ある意味、一点集中型で、いくつも同時にやると、どうしても、上手く行きません。そして、モチベーションを高め、テンションをハイにして取り組むのです。

このモチベーションを維持し続けるのは結構大変です。ゴールが見え始めているときはいいのです、しかし、長く続けていると、ゴムが伸ばしたままでいると、伸びきるか、切れてしまうように、急に疲れたり、不安になったりします。

そういうときは、ほんとに、無気力になってしまいます。自分の精神の保ち方を修得できていないか、です。

成功体験からの脱却

自分にとって一つの分岐点は、弁理士試験に一発で合格したことです。

当時、和歌山に住んでいて、会社の仕事も面白くなく、適性の限界を感じていました。転職を視野に本格的に勉強を始め、一年間の勉強でパスしました。もちろん、前々から、少しずつはしていましたが、集中してやったのは、この一年間だけです。

論文が、思いのほか対応できたので、受かるかもと勉強しながらも、思っていました。

ただ、これは、たまたま上手くいったのであって、合格後、司法試験に何度か挑戦しましたが、歯がたちませんでした。この試験には、この試験の勉強方法があるらしいのは、最近になってわかりました。

弁理士試験の合格の成功体験が強すぎ、そこから抜け出せないでいました。

でも、この試験にトライするか?というと、どうしても躊躇せざるを得ません。

覚えること、やりたいことが多すぎるから。