社会人大学院に通うために必要なこと(1)

社会人大学院に通うと思っても、いくつかのハードルがありますね。

①自分自身のこと(理解できるか、続けていくことができるか)、②家族とのこと(学費をどうするか、家族の理解が得られるか)、③会社のこと(会社に黙って通えるか、転勤はないか)、学校のこと(通える範囲か、条件はなにか)等です。

 ここでは、修士のことについてお話します。

①については、よほど、特殊な専門分野でない限り、それほど高度なことをしていないので、逆にいうと、これが今の社会人大学院の問題でもあるのですが、大丈夫です。それでも、多少なりとの知識がないと、レポ―トで苦労します。自分は経営学大学院のときは、グロービスクリティカルシンキングのコースを受けていたし、法学の時は、もともと弁理士であったので素養はありました。

②については、お子さんがいる家庭ほど大変ですね。ある人は、子供の進学で途中挫折したと聞きます。自分はギャンブルはしないし、勉強好きであったことは理解してもらっていましたので、その分楽でしたが。それでも、なんとなく、遠慮はでてくるし、洋服などは自分で買えないことになりますね。学費をだしてもらっているのですから、ここは、学校にいかせてもらうことの代償ですね。

③については、今はコロナ下で、ほとんどの大学院はオンラインになったので、結構、選択肢が増えたのではないでしょうか?問題は、一部の学校では、会社の推薦が必要なことであり、会社のポリシーやご自身の会社での立場により大きく変わるかと思います。また、どこの社会人大学院での問題は、研究計画書の提出が必要だということです。

確かに、単なるお勉強とは区別することは必要です。しかし、この研究計画書の作成が非常に大変なのです。無理くり、ネットを調べたり、書籍を読んだりして書くのですが、本当に、この内容を大学側は読んで、合否の判断にしているんでしょうかね?

実際、研究計画書通りに学生生活は進んでいないし、むしろ、こういうのは、大学に入ってから、指導教授と相談しながら考えればいいのではと思います。入学理由が、学問のためというより、キャリアアップのためと考えている学生と、日本独自の大学は学問のためというそのギャップが、今の日本の社会人大学院が十分機能しきれていないことの原因と思います。