三回の社会人大学院

 元々、社会人になるまえは理系の大学院を修了し、その後、研究員を経て、企業の知財部に異動となった。異動の年に弁理士試験に合格した、という経歴です。

 その後、経営の知識やスキルが必要と痛感し、ビジネススクールで学びMBAを取得しました。そんな偏差値は高くないですが、1)働きながら通えること、2)会社にばれずに行けることから、選択肢は限られていました。

 修了後、二年間のアメリカ駐在をえて、東京勤務となりました。せっかく東京勤務になったのと、将来、再度のアメリカ駐在も示唆されていたので、それまで、何かしようと、別の社会人大学で勉強することになりました。このときは法学です。

 しかし、会社内の内紛?もあり、二回目の駐在の話は消えました。次を見据え、ロースクールにも受かりましたが、とても、仕事をしながらでは無理だろうと思い、入学金まで払いましたが辞退。修了後、一年おいて、同じ大学の博士後期課程に入学し、はれて、博士号授与となりました。

 充実度は、ビジネススクールに勝るものはありません。知識というより、頭の使い方を訓練するよい経験となりました。一方、博士後期課程は、明確な目標もなく入学したの、入学後、非常に苦労することになりました。一度は、本当に退学しようとも考えたのでした。

 これは、博士後期課程の目的というのが、つまり、博士号の授与というものが、何にに対して与えられるか、ということを明確に理解していなかったことであり、これは私自身の問題です。それと、日本の大学自体が、博士課程を設けているものの、その教育方法を全く確立していないことに因ります。